本研究の意義/研究参加施設のメリット
本研究の意義:
外傷患者の、患者報告アウトカムを中心とした包括的長期予後をデータベース化している点に独自性があります。
データベースにはこれまでの外傷研究では取得されなかった、詳細な社会的患者背景(社会経済的ステータス、家族構成、居住地、職業、受傷前の障害の有無・精神健康状態など)が蓄積されます。
これにより世界に無二の、社会的患者背景情報と患者報告アウトカムの両者を中心とした革新的なコホートデータベースが構築されます。
特に超高齢社会である日本においては、受傷者の年齢構成が他国と大きく異なり、受傷から回復までの自然史や長期予後との関連因子も他国と大きく異なる事が考えられます。
このデータベースと臨床情報を統合し、長期予後と社会的関連因子の検証を行うことにより、これから高齢化を迎える世界の先駆けとなるエビデンスを発信できると期待されます。
1)医療従事者にとっては、特定の状態の患者の長期予後を予測し、医療に関する決定を行う のに役立ちます。
2)研究者、臨床医、政策立案者にとっては、特定の治療、外傷診療システムが長期外傷アウ トカムに与える影響を理解するのに役立ち、公共医療政策的にも重要なエビデンスとなり ます。
研究参加施設のメリット:
ご参加頂いた施設の皆様にとっては、主論文で設定した研究テーマ以外にも、JTDBでは絶対に取得し得ないアウトカム・研究テーマを、多数設定することができるのも本研究の魅力の1つです。
本研究で作成する『包括的外傷長期予後レジストリ』を用いて多くのエビデンスが生み出されることを願っております。
是非、本研究にご参加頂けますよう宜しくお願い申し上げます。
(*2020年7月1日現在、研究参加決定;17施設、研究参加検討中;6施設)
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