研究参加のご案内(科学研究費助成事業多施設共同研究)
外傷における包括的長期予後データベースの構築とテーラーメイド型退院後医療の確立~中等から重症外傷疾患に対する病院生存退院後の自然史、QOL、社会復帰に関する多施設共同研究~
本研究の目的:
『中等症から重症外傷疾患に対する、退院後の患者報告アウトカムを中心とした包括的長期予後データベースを構築し、病院生存退院後の自然史・健康関連QOLを記述し、社会的患者背景や外傷診療システムと長期的予後との関連因子を検証し、患者個人に合わせた最適な“テーラーメイド型退院後医療”を社会に提示する』
これを展開させる事で外傷患者の社会復帰率の向上を実現させる。
※ 患者報告アウトカム(Patient-reported outcome, PRO;患者から直接得られる患者の健康状態に関するすべての報告
背景:
外傷診療の進歩により、世界中で病院内患者死亡率は年々低下していますが、その分、長期的な後遺症で社会復帰できない患者が増加し、新たな健康問題となっています。
日本では中等症から重症外傷患者の93%-98%は生存して退院します。
それに対し、急性期医療施設を退院後、外傷患者の自然史 (Trajectory)すなわち、
どのように損傷から回復して、期間はどの程度かかるのか?
長期予後(社会復帰割合・居住先・後遺症・QOL)はどうなっているのか?
長期予後と関連する因子は何なのか?
これらが世界的に解明されていません。
本研究は、そこに答えを出すための研究となります。
日本外傷学会 多施設臨床研究委員会
委員長 久志本成樹
科学研究費助成事業多施設共同研究
責任者 土谷飛鳥
本研究の申し込み/問い合わせ先
独立行政法人国立病院機構水戸医療センター 救急科
土谷飛鳥 asuka.high.sky@gmail.com
|